工場の省エネ施策は数多くの情報が溢れています。
しかしどれから手を付けるのが適切か、判断に迷うことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、製造工場の省エネの優先順位についてお伝えいたします。
省エネ施策でもっともやってはいけないのは、効果の薄い施策を実行することです。
節電などの気軽に始められるものであっても、施策を企画し、周知・実行するには多くの労力がかかります。そのため簡単に始められるからといって、効果の薄い施策ばかりを実行すると、結果があまり伴わず、労力だけがかかるということにもなりかねません。省エネは、「手のつけやすいもの」ではなく「効果が出やすいもの」から始めるほうが賢明だと言えます。
では、製造業においてどんな分野が省エネ効果が高いと言えるでしょうか。
上の図は、製造工場における用途別のエネルギー消費の割合を示しています。最も大きいのは、電気炉・加熱設備(25.7%)、ついで動力・運搬設備(21.2%)、コンプレッサ、ポンプ・ファンの順位になっています。製造業では、炉や加熱設備などの熱を生み出す設備のエネルギー消費がもっとも高いと言えます。
また、製造業のエネルギー消費は圧倒的に熱消費が多く86.2%を占めています。つまり製造業においては、加熱設備等の「熱」を効率化することが最も省エネにつながりやすいと言えます。
それでは熱を生み出す設備をいかに省エネしていくか。具体的な取り組み例をご紹介します。
炉や加熱設備の設定温度やコンプレッサの空気圧設定を見直すだけで省エネにつながる場合があります。ムダな加熱をしていないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
たとえば炉に遮熱塗装を施すことで熱を逃がさないようにするなど、遮熱・断熱を施すことで省エネにつながる場合があります。ほかには工場に遮熱シートを設置するなどの遮熱・断熱対策も有効です。
近年では設備の省エネ性能が大きく高まっています。古い設備を新しい設備に入替えるだけでも省エネにつながる場合もあります。
炉や加熱設備、コンプレッサなどから出る熱を再利用し、空調などのほかに設備に再利用する「廃熱利用」が近年注目を集めています。熱を多く使う製造業ではとくに有効な手段だといえるでしょう。
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